<感想>アナ雪2からみるディズニーが子どもへ伝えたい事を考察<ネタばれあり>子育てのヒントにも

子育てに追われているツッピーですが、一番下の娘が2歳になり約2年ぶりに映画館にいくことができました。

プリンセス大好き~ディズニーは毎回、期待以上のものを出してくるね

 

「アナと雪の女王2」をみて、プリンセス像の変化や時代の変化や今後のリーダー像など、いろんなことを考えさせられました。

ディズニーから「現代の子どもたちへのメッセージ」を感じたのでブログに書いておこうと思います。

このブログはアナ雪2を観た人向けの内容になっています。

ストーリー ネタバレあり

 

エルサ、アナが子ども時代に両親からある話をきく。

昔からアレンデールのそばには、霧で覆われた森があった。

その森にはノーサルドラという人々と精霊がすんでおり、アレンデール王国と仲よくしていたが、

当時のアレンデール国王(エルサのおじいさん)が巨大なダムをノーサルドラにプレゼントしたあと、突然争いがおこった。

その際、森は完全に霧におおわれて誰も入れなくなった。

エルサに謎の声が聞こえてきて、その声の主を見つけに霧におおわれた森へいく。

エルサ、アナ、クリストフ、オラフは霧に覆われた森にいく。

森でいろいろな秘密が暴かれていき、最終的にはアレンデール国王(エルサのおじいさん)が

ノーサルドラを攻撃しようとしたという真実をつきとめる。

アナは森のダムを破壊して、アレンデール王国の過去のあやまちを正して、アレンデール王国とノーサルドラとの和解につなげる。

エルサは実は精霊だったので、精霊のすむ世界にすむことにした。

 

女性は守られる立場ではなくなった

シンデレラや白雪姫やアリエル、ジャスミン、ラプンツェル・・・・

いままでのプリンセスはとにかく守られていた。

守ってもらえるもの(お城)、人(王子様や召使い)を手に入れたらハッピーエンド。

女性は守られる前提でストーリーは進められていた。

 

たしかに女性は守ってもらわねば生きていけない期間がある。

それは妊娠出産時である。

しかし現在は子どもを産まない人生も選べるし、女性の合計特殊出生率も低い状況。

女性が守られるべき期間が人生の割合でぐっと短くなっているのである。

 

ツッピー
エルサは王子は必要なし、そして今回はお城まで捨てたかぁー

もう守られるプリンセスをみたいと思う人はいなくなったんだろう。

自分の生きやすい場所を自分でつかみとる力

お城でアナと平和に暮らしていたエルサだったが、突然なぞの声が聞こえてくる。

平穏な日々を望むエルサ。

しかし胸のうちには、声のする場所へ行きたいとおもう気持ちがあった。

未知への旅は不安だらけだが、自分らしくいられる場所を自分でつかみ取るという姿勢がある。

今後は親世代の生き方モデルを真似しただけでは、つらくなってくる時代。

またどこで暮らすのかというのも自分の生き方を選ぶうえで重要なことだろう。

柔軟に変化に対応できる生き方

一昔前のストーリーならラストにエルサはアレンデール王国に戻っていた可能性もある。

しかし今回エルサは自分の生きやすい場所で、生きることを選んだ。

そこには王子もお城も家族もいない世界

そんな未知の世界で生きていける強さが、今後グローバル社会で成功するために必要な力なのかもしれない。

さらに社会の変化に柔軟に対応できる力。

柔軟な生き方やどこでも生きて行ける強さが今後、必要な時代になってくるように思う。

 

今後のリーダーは決断力のスピードが問われる

映画の終盤にさしかかり、エルサが真実を突きとめ凍りついてしまったあと、オラフも消えてしまい、アナはたった一人になってしまう。

アナはエルサからのメッセージを受けて、たった一人でも先人の過去の過ちを正すことを決断する。

古い世代の過ちを若者が正していく時代

アナは、おじいさん(当時の国王)の過ちを正して、自分の正義を信じてスピーディに行動しました。

(当時の国王はダムを作って、それを贈り物だとして油断させてノーラルドラの長老を攻撃しようとした)

アナはそれを知って、ダムを破壊する。

ラストのダムを破壊するシーンはアナの決断力のスピーディさに驚きました。

 

この社会をみても、世の中間違ったことが多いですよね。

しかもこの間違いに気が付いていない老害たち。

そういった老害たちの間違いをスピーディに改善していく若者の姿。

このスピーディな行動力はこれからのリーダーに求められる素質であると思いました。

こんな若者が多くなると未来は明るいです。

自分の決めた道を歩めというメッセージ

あまりに時代の変革が早すぎて、10年後20年後の未来に今あるものが消えていたり、

新しいサービスがどんどん産まれてきたり、子どもたちの未来がどうなっているかもわからない時代。

子どもに対して「将来、なにになりたい?」という質問ももはや無意味である時代。

なくなるといわれる仕事があまりに多いので、いまある仕事の中から夢を探し出すという行為があまり意味をなさなくなっている。

親世代の成功とされた「有名大学卒業、大企業就職」を必死になって、子どもに目指させるのはあまりに時代遅れな子育てであるのかもしれない。

こんな変化の激しい時代のコンパスは自分自身の価値観をしっかりもつしかないのです。

自分の生きる道を自分で歩めというディズニーからのメッセージのように感じました

 

また大人へのメッセージは、自分の道を歩もうとしている子どもを邪魔してはいけない。

大人の考える正解は子どもにとって何の意味もなく、子ども本人が本人らしく生きられる道をみつけられることを

応援するのが親の役目なのだろう。

ちなみにトイストーリー4でも、ウッディはラストにおもちゃが選ぶべき正解のみちを歩まず、自分の意志でこれからの未来を決めた。

ディズニーは子どもたちに「自分の正解をみつけろ」と言っているようです。

大人は自分自身の正解を押し付けるような子育てはNGですね。

まとめ

今までの王子や小人や動物たちに守られていたプリンセスはもう消え、

迅速な対応でリーダーシップをとるプリンセス自分の活躍できるレイヤーで自分らしく生きることを選んだプリンセスが現代のプリンセスなのです。

こういった自分の信念をもった大人になるように、子どもが選んだ道を決して否定せず、応援するような子育てをしたいと思ったツッピーです。

 

これからは1人の女性がアナとエルサ、両方の人生を生きることが可能

アレンデール王国を守り、クリストフと結婚して女王になったアナ

自分らしくいられる場所でいきることを選んだエルサ

 

一見全く違う人生のようですが、現在の私たちはアナとエルサの両方を生きることができるのではないかと思っている。

 

それはバーチャルの世界に自分のアバターをつくることで叶う。

現実ではサラリーマンや主婦をして、親やまわりから認められやすい姿の自分。

一方バーチャルな世界では、自分の生きやすい世界に身を置くことも可能な時代なのかなと思う。

(例えば、顔出ししていないYouTuberやバーチャルYouTubeは、オンラインで自分の世界を作りあげている)

またその反対も可能だろう。

つまり現在の人はアナとエルサ両方の人生を生きられる可能性がある。

なかなかおもしろい世界が広がっていると思う。