子どもにスマホを持たせるべきかどうか、いつから持たせるか、親にとったら悩みどころですよね。
脳科学マニア、育児本を100冊読んだツッピーが、子どもの学力とスマホの関係について、調べてみました。
結論
スマホを子どもに与えるのは、4歳以降にしよう。
4歳以降、自分で使用時間をコントロールできる子は、与えたほうが学力が高くなる。
スマホのメリット 動画で勉強ができる
近年は、YouTubeでたのしく勉強できたり、塾の授業など動画で受けることができるようになっています。
塾に週5回も通うことを考えれば、時間やお金の無駄がないので、動画での勉強はとてもよい選択になります。
スマホで動画を選び、テレビ画面でみたりするなど、工夫すると、家族で勉強内容の共有ができます。
良質なコンテンツを親がチョイスしてあげることが、大切です。
スマホのデメリット 4時間以上の長時間の使用はぜったいにダメ!
1日4時間以上スマホを使う子は、スマホをつかわない子より、偏差値が10も下がるそうです。
(脳科学者 川島隆太先生の記事より)
しかも、4時間スマホを使うと、2時間以上の勉強をしても、30分未満しか勉強をしていないスマホ非所持の子に学力でまけてしまうという研究データがあります。
わが子の学力向上を望むなら、長時間の使用は絶対に、ダメですね!
スマホの利用時間が1時間未満の子は、スマホを持っていない子より学力が高い
驚きの研究データなのですが、スマホの利用が1時間以内の子は、スマホを持っていない子よりも、学力が高いのです!
時間を決めて、調べものや学習アプリなどを利用している子たちは、学力によい影響を与えるようです。
いまは、便利な図鑑アプリや学習アプリがあるので、親といっしょに時間を決めて楽しむのは、よい経験になるのでしょう。
何歳から与える?
脳の発達から考えると、早くても4歳以降だと思います。
4歳になると、多くの子が「我慢する」ことができるようになります。
スマホの依存性は高いので、「もうやめよう」と自分でストップをかけられるのは、4歳以降になるでしょう。
わが子の様子を見ていても、1歳児はスマホを取りあげられると、泣きわめいています。
4歳になると、20分ほど遊んだ後、自分の意志でやめることができるようになります。
スマホの管理は? 勉強中は親がスマホを預かる 親のスマホも封印
勉強中にスマホを持っていると、ついゲームをしたり、動画をみてしまったり、LINEのやりとりをしてしまい、勉強に集中できない状況になってしまいます。
自宅で勉強する際は、きんちゃく袋などにスマホを入れて、封印。
親のスマホもいっしょに封印したほうがよいでしょう。
子どもががんばっているのに、親はスマホで遊んでいたら、子どものモチベーションが下がってしまいます。
親も子も勉強中は、スマホは封印です。
「LINE」アプリは絶対に入れない
「LINE」などのメッセンジャーアプリをいれると、スマホ使用時間が一時間以内でも、スマホをもっていない子よりも国数理社すべての教科で、成績が下がるそうです。
・「LINE」アプリは入れない
・通知オフに設定する
確かにお友達からの連絡があると、大人でも集中力が下がってしまいますよね。
勉強をがんばっても、「LINE」の受信音で、一気に集中力が落ちるようです。
受験期には気を付けたいですね。
視力低下に気を付けよう
視力が落ちると、学業に影響があるので、注意してあげてください。
特に低学年の視力低下では、こどもは、黒板が見えていないことに気が付かないまま、過ごしてしまうことがあります。
黒板がきちんと見えていない状態ですごすと、成績にも影響があるので、要注意です。
近年は、こどもの近視が低年齢化しているようです。
子どもは、スマホを見るとき、かなりの近距離で見てしまうことが多いので、ブルーライト除去のシートを張ったり、30分ごとに、眼をやすめるように気を付けてあげましょう。
30分以内のスマホ使用だと、視力には影響がないそうです。
それでもわが家の7歳長男は、タブレットでゲームを30分、2週間しただけで、視力が1.0から0.6まで低下してしまいました。
視力低下抑制の目薬(マイオピン)を使用して、現状維持しています。
おうちルールを決める
「食事中にはスマホは見ない」「話し中はスマホは見ない」「1日30分まで」など、おうちルールを決めることが大切です。
特に一人部屋になると、部屋でスマホを無制限にやってしまっては、勉強どころではありません。
「スマホはリビングでだけ使える」などのルールを作ってもよいかもしれません。
まとめ
・長時間のスマホ使用は、絶対に避ける
・「LINE」などのメッセンジャーアプリは入れない(入れてしまっていたら、通知はオフ設定)
・1時間未満の効果的なスマホ利用で、学力があがる
子どものスマホ所持率は、どんどん上がっているそうですが、多くの子がゲーム依存、動画サーフィンなどに使用してしまっている現状があるようです。
わが子がそんな使い方をしないように、親もいっしょにスマホの使い方を見直していきたいですね。
スマホは使い方次第で子どもの力を伸ばすことができるものです。
良質なアプリがたくさんあるので、よい使い方をして、子どもを伸ばしてあげましょう。
スマホに使われない、スマホを使いこなす子を育てることが大切ですね。
参考文献
プレジデントファミリー 2018年夏号 川島隆太 隂山英男